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考えても解決しない時こそシンプルに!
ビジネスの課題やプライベートの悩みで、どうしても考えがまとまらない事はありませんか?
私自身マッピングソフトを利用して考える事が多いのですが、どのように考えを展開しようか迷う事もあります。
そんな時の解決方法は、「まずは3つに分けてみよう」というものです。
複雑に見える案件でも、まずは大きく3つに分ける。
それでも考えづらいようであればそれぞれをさらに3つに分ける。
これだけで、思考がクリアになり、解決力・整理力が高まります。
3つに分けられない時は?
どうしてもすっきり分けられない時や分けても分類に無理がある時には、以下のような可能性があります。
①前提となる情報が不足している場合
→ 再度情報収集、ヒアリング等を行い、必要な情報を揃える。
②枝葉末節に気を取られている場合
→ 全体の思考整理に必要ない情報を敢えて「わきに置いて」みる。
③分類に適さない事案である場合
→ シンプル過ぎる課題であったり、そもそも答えの出ない案件の可能性がある。
一見遠回りに見えるかも知れませんが、3つに分ける作業でアタリをつけることで、こういった課題を認識することにもつながります。
著名人も活用する”3”で考える手法
どんなに忙しい時でも3つのストーリー候補を出した手塚治虫
引用:ブラックジャック創作秘話より
漫画の神様として知られる手塚治虫氏ですが、編集者と次の話を打ち合わせする時には最低3つのストーリー候補を出したといいます。(通常は4つ)
同時にいくつもの連載を持ち、寝る間も惜しんで漫画を描き続けていた手塚氏がどんな時にもこだわったのは、3つの話を比較検討することで、より良い作品ができるとの確信があったものと思われます。
フランス人がディベートに強い理由
フランス人はディベートに強い民族といわれています。
彼らは小さいうちから口げんかの練習をするのですが、その際によく使うのが「3」の思考法といわれています。
やり方は簡単で、相手を否定する時次のように宣言してしまうのです。
「僕は君の意見に反対だ。その理由は3つある!」
この際、理由が1つしか思いついていなくても「3つある」と言い切ってしまうのがポイントです。
こうすると、脳は残り2つの反対理由を何とかしてひねり出そうと回転を始めます。
1つ目の理由を話しながら2つ目の理由を、2つ目の理由を話しながら3つ目の理由を考えるわけです。
もちろん、失敗して3つ目の理由が出せない事もありますが、訓練としては効果的ですので、まずは友人との話など軽いところで試してみてはいかがでしょうか。
マイケルサンデルの正義の話
ハーバード大学のマイケル・サンデル教授は「正義」を議論するうえで「3つ」の方向から考えることを提唱しました。
この方向とは、「幸福の最大化」「自由の尊重」「美徳の促進」の3つです。
「幸福の最大化」と「自由の尊重」という2つの軸から議論され、単調になりがちであった「正義」という概念でしたが、「美徳の促進」という3つ目の軸を設定することで、議論に深みが生まれることとなりました。
ベストセラー作家も推す3の思考法
作家の齋藤孝氏は3という数字を利用してその著作「アイディアの神が降りてくる 「3」の思考法 」のキャッチコピーで「3は神の数字」とまで言い切っています。
この書籍には3で考える方法が事例を交えて紹介されていますので、興味のある方は是非ご一読をお勧めします。
実際に、ベストセラー作家として多くの実績を持つ齋藤氏が発想に使っているという事には説得力があります。
まずは気軽にやってみよう!
いかがでしょうか。3で考えると考えが活性化したり、まとまり易くなることがイメージいただけたかと思います。
非常にシンプルで効果的なメソッドですので、是非試してみてください!