起業・副業でフランチャイズに加盟する前に考えておきたいこと

近年独立や副業のための選択肢としてフランチャイズ業界は堅調に伸びているとの記事を目にします。
私自身は未だフランチャイズに加盟した経験はありませんが、今後フランチャイズに加盟するとしたらどのようなケースで有りうるか、どのような判断基準で加盟すべきか判断するかを考えてみたいと思います。

FCに加盟して2,000万円を投資した末に撤退したAさんの例

フランチャイズについて考える指針として、私の知人Aさんが実際に有名フランチャイズに加盟して撤退された方の事例を紹介します。

Aさんは経営者として現状のビジネスに行き詰まりを感じていた時、既存のビジネスに連携しやすいフランチャイズの事を知り、説明会などを経て「これだ!」と感じて加盟を決意しました。

加盟金と本部が指定した車両や機材を合計すると、初期費用としては約1,000万円が必要でしたが、将来的に必要なこととして苦しい経営状況の中何とか用立て、1ヶ月以上に渡る厳しい研修も経てビジネスをスタートしたそうです。

ビジネス自体はAさんの努力もあり、徐々に成果が出てきたのですが、その間Aさんの頭にはあることが気になって仕方ありませんでした。それは・・・

「本部は何もしてくれないじゃないか!?」

集客のことを相談しても「チラシをまき続けろ」以外のアドバイスはなく、その他業務相談についても親身に対応してもらえないことにAさんの苛立ちは募っていました。

本部への信頼が希薄になってからも、Aさんは数年にわたってフランチャイズ契約を継続しますが、ついにフランチャイズからの撤退を決意します。
その頃には、本部に支払ったロイヤリティの支払いは1,000万円近く(計2,000万円!)に上っていたそうです。

フランチャイズ撤退後も暖簾を変えてビジネスを継続しているAさんに、改めてこのフランチャイズに加盟して良かったことを聞いてみたところ、「この仕事を始めるきっかけとしては意味はあったが、これほどお金をかけなくても他の方法で十分にノウハウを習得することは可能。何より本部がロイヤリティを取り過ぎて普通にやったのでは儲からないので、他の人には勧められない。」とのことでした。

フランチャイズ本部もノウハウやビジネスモデルという価値を提供しているので、一方的にフランチャイズを否定するものではありませんでしたが、加盟店にとって厳しい仕組みになっていることは確かなようです。

私がフランチャイズに加盟するなら・・・

この話を聞いた後、フランチャイズに加盟する条件を自分なりに考えてみました。

商品に惚れ込んでいる場合

該当のフランチャイズが扱っている商品が自分にとって極めて魅力的であり、それを是非ビジネスとして扱いたい場合が考えられます。
この場合、フランチャイズに加盟する以外では参入自体ができないので、加盟金やロイヤリティその他の条件によっては加盟する可能性があります。

コアなノウハウを得たい場合

どうしても知りたいノウハウがあり、そのノウハウをフランチャイズに加盟することでしか得られそうにない場合、もしくはフランチャイズに加盟することで他の方法より極めて効率よく習得できそうな場合です。
ノウハウを得た後にすぐ撤退するか、継続していくかについては、加盟契約の内容次第となります。

撤退が容易であること

コンビニの事例で特によく聞くのは、フランチャイズ加盟にあたって多大なローンを組まされる事により、撤退が困難となるケースです。そのほかにも、違約金の設定により一定期間解約がしにくくなっているケースが多いようです。
こういった縛りが強い場合、下手に加盟すると自分の自由を大きく制限することになるので、私であれば加盟自体を見合わせます。

このように書き出してはみましたが、私自身がフランチャイズに加盟することは今後もないと思います。
というのも、私自身はビジネスにおいて「自由」や「ストレスを避けること」に重きを置いているので、フランチャイズという強い契約に縛られることを考えると、余程のことがないと踏み切れないからです。

まとめ

フランチャイズは手早く確実にビジネスに参入できる一方、多くの場合、自由を強く制限し、撤退も困難です。

本部の言葉だけでなく、ネットの口コミや既存の開業店へのインタビュー等、自身で十分な調査のうえ参入されることをお奨めします。