LINEの個人情報取得について考える

2018年7月に、LINEアプリ設定画面の「トークルーム情報」という項目が自動的にONになっていたことから、これを放置するとLINEからトークルームの情報を閲覧されてしまうのでは?との噂が流れました。
もしこれが本当であれば、そういった重要な項目を勝手にONにしてしまうことは個人情報の取り扱い上問題があるように思われます。

LINE側はトークルームの閲覧を否定

この噂につき、LINEは7月12日に公式アカウントにてこれを否定しました。

上記ツイートで案内されているページを読むと、友人との「トーク内容のテキスト」のようなプライバシーにかかわる点は運営側が閲覧することはなく、具体的に取得するのは以下のような内容とのことです。

▼友だちとのトークルーム
・使用したスタンプ、絵文字、エフェクト、フィルターの種類
・トークの相手、日時、既読、データ形式※、取消機能やURLへのアクセスなどの利用状況

▼公式アカウントとのトークルーム
・トーク内容(テキストメッセージ・画像・動画の内容を含みます)を含むコミュニケーション
※ただし、官公庁、自治体、政党、金融、病院、宗教に関連するものなど、LINEが特に機微な情報を扱う可能性があるとして指定したアカウントについてはトーク内容の分析対象外となります。

▼タイムライン
・投稿内容、投稿日時、データ形式、コメント欄のスタンプ、閲覧時間および回数等
※ただし、公開範囲が「自分のみ」の場合、投稿内容は対象外となります。

▼LINEが提供しているブラウザ、保存、共有などの利用状況
・トークルームで保存、共有といった機能を使った場合、そのデータ形式等

▼LINE経由でのURLアクセス元情報
・例えば、友だちとのトークルームからアクセスした場合、そのトークルームのこと

ビッグデータとして活用するため個人情報ギリギリまでデータを取得するのかという印象ですが、ひとまずは当初の噂とは異なるということらしいですね。

この騒動に思うこと

今回は個人情報侵害の噂が流れ、それに対してLINEが否定したという流れですが、これによってLINEが安全安心なツールであると認められるか、というとそれはまた別問題です。

LINEはあくまで1企業であり、セキュリティに関するほとんどの権限をLINEという1つの会社が独占的に握っています
いくら個人情報保護を遵守していると公式が言っても、それを素直に信頼してよいかどうかは難しい問題です。
(LINEという会社自体の信用というより、権限が独占されていることがポイントで、その意味ではFacebookも同様です)

LINE自体はユーザーも多く、利用されている方も多いと思います。
利用の際はあくまで日常会話的なやり取りをメインとし、クレジット情報やパスワード等、重要な情報のやり取りには一切使わないことをお奨めします。

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