ビジネスの問題を解決する!『マッピング思考法』のススメ②

前回の記事では、適切な思考の枠を設定することで、発想力が高まるお話をいたしました。

今回は、思考の枠を作り、考えをまとめる定番ツールにつきご紹介したいと思います。

考えがまとまる2つのカタチとは?

視覚的に思考を整理・発展させる有力なツールとして、「マインドマップ」と「KJ法」の2つが挙げられます。

マインドマップとは

マインドマップはイギリスのトニー・ブザン(Tony Buzan)氏が提唱した思考法です。

中心にテーマを設定し、そこからキーワードを乗せた複数の枝を放射状に展開することで、一覧性が高く、構造化された思考を行なう事ができます。


マインドマップの事例(wikipediaより引用)

また、手書きのマインドマップは自由度が高く、イラストを多用することでより発想を促進することも可能です。

KJ法とは

KJ法は川喜田二郎氏が考案した、データをまとめるための手法です。
カードや付箋を利用することにより情報をグルーピング・順列化できるのが特徴です。
情報を視覚的・触覚的に扱うことができ、思考整理・発想促進に有効です。

KJ法のイメージ(能力開発データベースより引用)

2つの思考法の問題点

上記2つの手法は非常に多くの方に活用されており、実績もあり、関連書籍も豊富です。
しかし、私にとっては以下のような不満がありました。

マインドマップの問題点

マインドマップの放射状に思考を展開する手法は、一覧性が高く考えの全体像を俯瞰できる点においてはとても良いのですが、手書きのマップを一度書いてしまうと後からの修正が極めて難しいのが問題です。

また、熟練者のマインドマップは一種のアートのように美しく、イラストも丁寧なので、どうしてもそれを意識してしまい、時間や手間をかけがちな方が多いです。
中には、絵が描けないことからマインドマップを辞めてしまう方もいるくらいです。
(本家マインドマップでは、必ずしも綺麗な絵を描くことを必須としていません。ただ、慣れるまでの間に絵の得意・不得意を気にされたり、面倒に思ってしまうことがあるのも確かです)

さらに、マップを作成する際に紙と多色ペンを用意することが億劫なのも、普段使いにはハードルが高く感じました。

KJ法の問題点

KJ法はマインドマップとは逆に、視覚的な派手さはないものの、カードや付箋により情報の並べ替えができることが特徴です。

ただ、自由度が高く、放射状の「型」がないため、多くの情報を整理する場合、適切に使いこなすのは訓練が必要です。

KJ法完成図(能力開発データベースより引用)

こちらも、実際行う際にカードや付箋を用意し、それを広い紙の上でグルーピングする必要があるため、忙しいビジネスマンが日常的に行うには少々手間がかかるのが問題です。

結局どの思考ツールを使えばいいの?

上記2つの手法の問題点を解決し、手軽にしっかりとした思考整理・発想を行えるツールとして私が辿り着いた手法が、「マッピング思考」です。

その特徴を一言で言えば「マインドマップとKJ法の良い所取り」です。

マッピング思考は、無料で利用できるPC用のマッピングソフトを利用し、放射状の情報俯瞰と情報の並べ替えを両立させた、理想的な思考整理・発想メソッドと言えます。

次回は、このマッピング思考につき詳しく解説していきたいと思います。

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